【本の感想】武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか 2』

武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか 2』(洋泉社、2007年)を読みました。

前著、『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』と基本的な姿勢は同じです。京都議定書、バイオ燃料、リサイクルの無駄遣いなど環境問題の政治的側面と誇張し隠された事実について書かれています。

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環境問題は政治問題

京都議定書が現在の不平等条約であることやバイオ燃料を推進する考えの裏側など、政治に踏み込んでいます。環境問題対策イコール良いことと思っていれば、この目線は環境問題対策を考え直すきっかけになります。

国内に目を向ければリサイクルの無駄遣いや、IPCC報告の翻訳時に隠された情報、極端な結果を啓蒙するマスコミなど、良いはずのリサイクルの裏側に潜む魑魅魍魎の存在が感じ取れます。

環境問題を例にして、公共の利益になるはずの地球規模の問題が我田引水によりどうなるかを解説しているかのようです。

対談は漫談

前著に比べれば抑えている感はありますが、泥仕合をしている感は相変わらず強いです。

池田清彦氏との対談は、「環境問題のウソ」漫談を聞いているようでした。この対談部分を読めば日本の環境問題のおかしなところが簡単に分かります。

環境政策を非難しているあけすけな対談は面白く、著者の真骨頂はこの部分ではないかと思うほどです。

☆4

環境問題対策と声を上げれば美しく聞こえ非難はしづらいです。

それでも今の環境問題対策は最も大きなところにメスを入れず、綺麗事と誇張で庶民に負担を強いてばかりであると非難する姿勢は素晴らしいです。

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