【本の感想】林亮介『迷宮街クロニクル 4 青空のもと道は別れ』

林亮介『青空のもと道は別れ』(ソフトバンククリエイティブ、2010年)を読みました。

迷宮街クロニクルの四作目であり、『夜明け前に闇深く』の続編です。探索者の最強を決めるトーナメントとゴンドラ建設の苛烈な防衛戦などを描いています。

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トーナメント

ゴンドラ工事が暗とするとトーナメントは明です。誰も死ぬことなく、無邪気に最強の前衛を決めるトーナメントは作中の人物が言うように完全にお祭りです。

細かい描写がないのは残念ですが、様々な視点から野次馬的に描かれつつも、プロ同士のやりとりや意味も見えるため、ゴンドラ建設への布石にもなっています。

ゴンドラ建設

こちらは暗です。敵は数十匹単位になり、一騎打ちをするような強敵が現れ、波状攻撃もかけてきます。

単なる防衛ではなく、入り口とゴンドラ建設現場を結ぶ兵站を意識したり、戦闘ではなく戦争状態でどう戦うかなど、見所たくさんです。

現実的な判断は今までどおりですが、それ以上に超人はいなくても英雄的行為はあり、燃える展開になっています。

個々の人物から仕事のプロを感じる台詞や描写も多く、単に強いだけでないというのも好感が持てます。

☆4

分かりやすい題材があり、皆がそこに集まってわちゃわちゃする様は読んでいて楽しく、シリーズ通じて一番面白かったです。

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