【本の感想】赤木昭夫(著)『書籍文化の未来』

赤木昭夫(著)『書籍文化の未来 電子本か印刷本か』(岩波書店、2013年)を読みました。

様々な理由から印刷本から電子本への波は避けられず、トレード・オフをしながら共存すると書かれています。

特に、四章の「印刷本と電子本の対決か共存か」は、紙に親しんだ読者から見た電子本の利点と欠点、選択するヒントがまとめられており参考になります。

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電子化への大きな流れ

半ば当たり前になりつつあるものの背景を知るというのは、どんなものでも分かりやすければ興味深いことです。電子本にもそれは当てはまります。

出版と言えば高尚であるという考えもあります。しかし本は商品です。売り出す側からすると、儲かるブランド、儲かる中身が求められます。言い換えると、グローバリズム、利益追求構造、失敗と成功による集約化が本にもあり、電子本が出てきたということです。

簡単に言ってしまうと、ベストセラーを作り出す出版社とAmazonがやっていることです。その規模の大きさには驚かされます。すごいもんです。

印刷本と電子本の対決か共存か

印刷本が当たり前である目線で書かれています。電子本が当たり前の人からすれば反発はあるでしょう。しかし、両方を使っている身からすると、だいたいは書かれているとおりを体験しています。

印刷本と電子本の違いは、機能的に分かりやすい項目もあれば、本と脳と思索の関係もあり、証明がされてない項目もあります。

脳と思索の話は別にしても、電子本は印刷本ほど便利でなければ値段がもっとも影響力のある選択になると書かれています。身も蓋もないです。

割引(場合によっては無料)ですぐ手に入る本は電子本しかありません。圧倒的に優位です。私の端末にも何冊かそのような電子本はあります。

印刷本と電子本はそれらをトレード・オフしながら共存しています。それらをふまえた上で、私たちはどちらかだけを使うか併用するかを決めるわけです。

☆4

気にしたことのないグローバリズムや出版界の電子化への流れは興味深かったです。印刷本か電子本の選択は、納得できるところが多いです。

ちなみに私は印刷本中心とした印刷本と電子本の併用です。対立ではなく共存しています。

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